ケーススタディ - データセンター

大手データセンターにおける現地調査コスト削減

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課題

一元化された空間データと文書管理プラットフォームの構築

世界最大級の通信プロバイダーとして、同社はデータセンターのスペース管理と運用の柔軟性を向上させ、センターの停止リスクを減らすために、世界150カ所以上の施設で現場調査と点検を行っています。様々な部門から成る現場検査チームは、施設を訪問し、状況を把握した後、全ての点検を完了させ、報告書を作成して他の部門や外部の業者に提出します。

この検査プロセスには、計画の立案、実施、そして報告が含まれ、多くの時間を要しますし、低温や大きな機械音といった厳しい現場の条件によって作業が困難になることがあります。このような非効率な繰り返し作業が、チームの時間と労力の浪費に繋がっていました。

Beamo導入前

現場調査の担当者は、従来、次のような方法で現場調査を行っていました。:

  • 過去の現場検査に関連するデータを複数の保管場所から検索
  • 検索されたデータを調べ、紙の資料や既存の建物の静止画と比較
  • 現場まで移動
  • 直接現場を視察し、ワークフローのメモを紙に手書きし、必要な情報をカメラで撮影
  • エラーが発生した場合や追加データが必要な場合は、これらの手順を繰り返す
NTT-COMMUNICATIONS-Beamo-Case-Study-Data-Center
解決策

現場調査プロセスを自動化し、
次世代のデータセンター管理を最適化する

同社は非効率な作業プロセスを改善するためにBeamoを導入しました。スマートフォンと360カメラを装備した調査員が、建物の中を歩いて撮影します。このわかりやすい撮影方法により、現場の調査員は専門的な知識を必要とせず、簡単かつ迅速に現場を撮影することができます。その後、生成された360ビュー内に、タグ付け機能を使って写真、画像、動画、メモを添付し、チームメンバーとのシームレスに共有します。

現場での調査手法の強化に加え、でジタルツインを活用して協働プロセスを改善しました。データを単一のプラットフォームで管理することで、チームメンバーは必要なドキュメントを共有でき、機密情報はユーザーのアクセスレベルを設定することで安全に保管されます。このように文書化されたデータは、報告システムの効率化に貢献しています。360ビューに必要な写真やメディアを添付することで、空間情報を盛り込んだ現場報告書を作成します。また、経営幹部が現地を訪問することなく、遠隔操作で現地を視察し、報告書を確認することができるため、報告プロセスの効率化が図られます。

Beamo導入後
  • プランニング:過去の現地調査のデータや資料を簡単に検索し、建物関連資料を一元的に調査し、双方向の平面図上で点検方法や経路を作成することができます。

  • キャプチャー:スマートフォンとBeamoアプリを介した360°カメラだけで、建物内を簡単に歩いて移動しながら撮影できます。

  • タグ付け:Beamoアプリのタグ付け機能を利用して、写真、画像、ビデオ、メモなどを添付します。データは自動的にBeamoプラットフォームにアップロードされます。
結果

ビジュアル・コミュニケーションによる
コラボレーション・パフォーマンスの向上

대지 8@2x-100

デジタルツイン Beamoを導入し、一元化された空間データと文書記録管理プラットフォームを構築しました。この取り組みにより、チームにとって不必要な現地調査の頻度が減り、全体的なコミュニケーションが強化され、報告業務の体系的なワークフローが改善されました。Beamo導入後は、エンジニア1人あたりの年間交通費を約1万ドル削減し、現地調査にかかる時間を30%削減することができました。

さらに、同じ空間情報を活用することで、チーム間のコミュニケーションエラーを減らし、さまざまな国や地域に分散する従業員間のコラボレーションを促進することができました。現在同社は、米国、ドイツ、日本の70以上の建物でBeamoを現地調査に活用しており、今後150以上の施設に導入する予定です。

ワークフローの改善
  • データ管理と文書化:単一のプラットフォーム上で文書を体系的に管理し、アクセスレベルを制御することで機密情報を安全に保護します。

  • レポート作成:写真やメディアをフロアプランの空間情報に直接リンクすることで、レポート作成時間を短縮します。

  • コラボレーション:ビジュアルなコミュニケーションを可能にする直感的な3Dワークスペースを通じて、プロジェクトで同じ視点を共有することで、さまざまな関係者とのコラボレーションを強化します。

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